秋の著名な遺跡巡りの旅
10月24日(水)恒例の友の会バス旅行“著名な遺跡巡り”が実施されました。
7時、総勢47名加曾利貝塚を出発し、千葉駅経由中央高速道を通り、先ず釈迦堂遺跡を
訪問しました。途中若干の渋滞もありましたが、10時15分同遺跡のあるSAに到着し
、見学に入りました。急坂の上の比較的小型の資料館ですが、先ず「水煙文土器」「人体
文土器」を始め極めて大型の各種異形土器に圧倒されました。学芸員の方からの詳しい説
明もありましたが、この博物館では、1200個体の土器を復元しており、縄文遺跡の中
でも全国有数の土器量とのことです。次いで、出土した多くの土偶(1116体)も拝見
し、その数が多いことと色々な形態のあることに驚きました。
11時20分釈迦堂SAを出て、諏訪西I経由12時25分尖石縄文考古館に到着しま
した。快晴の下、すがすがしい秋晴れの公園で食事をとり、13時から、学芸員の詳細な
説明がありました。国宝の2体の土偶は今パリに出張中とのことは残念でしたが、寸分た
がわぬレプリカは、見るものを圧倒していました。八ヶ岳山麓の膨大な縄文遺跡からの出
土した遺物を集めた同館のポテンシャルは、我々にとって極めて参考になるものでした。
又、同館内のレイアウト、設備等もさすが“縄文遺跡関連の特別遺跡第1号”のことと感じ
ました。13時20分同館を出発し、帰途につき18時半加曾利博物館に到着致しました
。
車中、同道していただいた、加曾利博物館米倉学芸員から午前中、「今日見学の2つの
縄文遺跡について」並びに「最近の加曾利博物館の状況について」の丁寧なレクチュアが
ありました。加えて、帰りのバスの中では、“貝塚サロン”さながらの勉強会を開催するこ
とが出来、感謝申し上げたいと思います。ほとんどの方々が高齢者でしたが、何事もなく
皆さん元気に見学を終了することが出来ました。 (武 孝夫記)
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